研究課題/領域番号 |
18K16330
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
大久保 博世 北里大学, 医学部, 助教 (50406930)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 肝類洞閉塞症候群 / トロンボキサン / 類洞内皮 / 肝類洞閉塞 / 肝臓 / 類洞 / 内皮細胞 / 内皮 / 脂質メディエーター |
研究成果の概要 |
マウス肝類洞閉塞症候群 (Sinusoidal Obstruction Syndrome: SOS)モデルを用いてトロンボキサンA2の受容体(TP)シグナルの役割について検討をおこなった。野生型マウスまたはTPノックアウトマウス(TPKOマウス)にモノクロタリンを投与するとTPKOマウスで肝障害が増悪し、肝類洞内皮障害マーカーが増加した。培養肝類洞内皮細胞をモノクロタリンで刺激すると細胞生存率はTPKOマウスで減少し、類洞障害関連マーカーは増加した。この結果からSOSではトロンボキサンA2受容体シグナルが肝類洞内皮を保護することで肝障害が軽減するものと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
SOSの病態解明の基盤研究は大腸がん治療を安全に行うために必要である。これまでマウスではSOSモデルが確立されていなかったことから、申請者らのモデルは研究発展のために極めて有用なツールとなる。SOS発症には肝類洞内皮細胞のTP受容体シグナル発現が重要であることが示唆された。肝修復・肝再生の有効な治療方法の開発につながる可能性のほか、化学療法施行期間,肝切除までの休薬期間,肝予備能に応じた肝切除術式の選択などの判断基準を再考慮する契機となりうる。
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