研究課題/領域番号 |
18K16340
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
明石 義正 筑波大学, 医学医療系, 講師 (50709722)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 胃癌 / スキルス胃癌 / 糖鎖 / レクチン / レクチン薬物複合体 / BPL / rBC2-LCN / 薬物治療 / バイオマーカー / 糖鎖発現 / レクチンアレイ / 腹膜播種 / 糖鎖発見 / 化学療法 |
研究成果の概要 |
難治性スキルス胃癌に対して、癌細胞の膜タンパクよりも更に最外層に無数に表出している糖鎖を標的とした新規治療の開発を目的に研究を開始した。まず、スキルス胃癌に特異的な糖鎖発現を解析するために、スキルス胃癌由来と非スキルス胃癌由来の細胞株を用いてレクチンマイクロアレイによる網羅的探索を行い19種類の候補レクチンを選別した。 その中で、スキルス胃癌で有意に結合性の高いBPLレクチンを用いて臨床スキルス胃癌検体との結合性が高いことを確認したが、血液凝集検査でO型血液を除いて血液凝集を認めたため,生体への投与はO型以外では不可能であることが判明し、現在は別のrBC2-LCNによる治療開発を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胃癌の細胞株や臨床検体を用いた糖鎖発現の解析にはいくつかの既報があるが、胃癌の組織型及びスキルス胃癌と他の胃癌での糖鎖発現の違いについては未だ明らかとなっていない。我々は今回の研究によりスキルス胃癌で特異的に発現が増加する糖鎖、及び発現の低い糖鎖を明らかとし、それらと結合する19種類の候補レクチンを選別した。これらはスキルス胃癌を標的とした薬物治療あるいは、スキルス胃癌の早期診断のためのバイオマーカーとして臨床応用でき、予後の不良なスキルス胃癌の治療に貢献できる可能性がある。
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