研究課題/領域番号 |
18K16362
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
菊地 覚次 岡山大学, 大学病院, 助教 (40736584)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 胃癌 / 腹膜播種 / p53 / 腫瘍溶解ウイルス / 癌関連線維芽細胞 / がん微小環境 / 腹腔内治療 / 癌微小環境 |
研究成果の概要 |
癌細胞周囲のがん微小環境中においては、癌関連線維芽細胞(CAF)は腹膜播種形成や腫瘍の増大に大きく関わっており、またCAFにおいては、癌抑制遺伝子であるp53が機能異常を起こしていることがその一因となっている可能性が考えられた。さらに、p53を搭載した腫瘍溶解ウイルスであるOBP-702は、癌細胞のみならず、CAFにも影響を与えて、強い抗腫瘍効果を発揮することがわかった。そのため、腹膜播種に対するOBP-702を用いた腹腔内治療は、治療困難な腹膜播種に対して有効な新規治療になる可能性があると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、治療困難な胃癌腹膜播種の病態を解明し、癌細胞周囲の癌関連線維芽細胞が腫瘍の生着や増大に大きく関わっていることがわかった。さらに癌関連線維芽細胞においては、癌抑制遺伝子であるp53が機能異常を起こしていることにより、癌細胞を助ける働きをしている可能性が考えられた。 p53を搭載した腫瘍溶解ウイルスであるOBP-702は、癌細胞のみならず癌関連線維芽細胞にも作用して、効果を発揮し、強力な腹膜播種抑制効果があることがわかった。このことにより、OBP-702を用いた腹腔内治療は、胃癌腹膜播種に対する新しい有用な治療法となる可能性がある。
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