研究課題/領域番号 |
18K16365
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
松隈 聰 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (10634743)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 膵癌幹細胞 / Calreticulin / 癌幹細胞性 / 免疫逃避機構 / 癌幹細胞 / 膵癌 |
研究成果の概要 |
膵癌細胞株Panc-1から誘導した膵癌幹細胞様細胞が豊富な細胞集団Panc-1 Lmは、薬剤耐性の一機構としてのABC transporter活性上昇を示すSide populationの割合が高く、Sphere形成能を有しており、癌幹細胞性を有していると考えられた。また、HLA class I分子の発現を低下させ、免疫チェックポイント関連分子であるPD-L1を高発現することで免疫監視機構から逃避している可能性が示唆された。さらに、誘導した細胞に含まれるCalreticulin陽性細胞は、さらに高いSphere形成能と表面抗原による免疫逃避機構を有していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通して、我々が独自の方法で、膵癌細胞株から誘導した膵癌幹細胞様細胞が豊富な細胞集団の癌幹細胞性が確認できた。さらに、この細胞は免疫チェックポイント関連分子を発現し、HLA class I分子の発現を低下させることで、免疫監視機構から逃避している可能性が示唆された。今後、表面抗原のみならず免疫逃避に関連する液性因子の発現の解析、免疫担当細胞との共培養実験を通して、癌幹細胞の免疫逃避機構を解明することで、癌の新たな治療法開発を目指している。
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