研究課題/領域番号 |
18K16385
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
内田 亘 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (90770868)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 大動脈解離 / クラリスロマイシン / 抗炎症作用 / 細胞外基質 / 抗生物質 / 炎症 / 薬物療法 / 炎症抑制 / 解離性大動脈瘤 / マクロファージ / コラーゲン / 中膜 / エラスチン |
研究成果の概要 |
慢性期のB型大動脈解離やA型解離術後の残存解離に対する、薬物療法の瘤径拡大抑制効果は一定でない。一方、遺伝性疾患を除き、大動脈解離の発症・進展は、高血圧を背景に、慢性炎症を基盤とした動脈硬化に起因する。抗生物質のクラリスロマイシン(CAM)は、抗菌作用だけでなく「抗炎症作用」などの多面的効果を持つことが分かっている。本研究では、大動脈解離における一連の炎症反応を是正する新たな薬物介入療法として、CAMによる大動脈解離の発症予防及び瘤径拡大抑制効果について、その是非を明らかにすることを目的とした。CAM投与は抗炎症作用および細胞外基質の改善を介して解離性大動脈径拡大を抑制する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
動物実験でのクラリスロマイシンの経口投与は、大動脈解離の大動脈径拡大抑制効果を示した。既に全世界で一般的に抗菌薬として臨床使用されているクラリスロマイシンは、現在は大動脈解離に対して適応外使用である。しかしながら、クラリスロマイシンは比較的容易に臨床応用ができる可能性があり、前述した社会的必要性の高さを考慮すれば、医学的意義のある研究成果であると考える。
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