研究課題/領域番号 |
18K16430
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55040:呼吸器外科学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
大岩 加奈 東海大学, 医学部, 助教 (30548045)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 再生医療 / 肺組織移植 / 組織再灌流 / 気管移植 / 多能性幹細胞 |
研究成果の概要 |
慢性進行性肺疾患に対する肺の再生医療の一つとして、肺組織移植の実現が期待されている。移植片が生着するまでの変化を詳細に検討した。マウス気管並走移植モデルでヘモグロビン小胞体を投与し、気管上皮下の血流を観察した。尾静脈からヘモグロビン小胞体溶液(Hb濃度10 g/dL) 0.3mlを投与した後、3、6、12、24時間で犠牲死させ、気管を切り出しHE染色して気管断面を観察した。 術後、3時間後までにヘモグロビン小胞体と考えられる微粒子を上皮下血管内に認めるようになり、再潅流を確認した。電子顕微鏡による観察で微粒子がヘモグロビン小胞体であることを確認した。6時間経過すると赤血球の再灌流が観察出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人工多機能幹細胞(iPS細胞)、或いは胚性幹細胞(ES細胞)を分化誘導させることにより、将来、肺を含む様々な組織、臓器の再生が可能となることが期待されている。in vitroで幹細胞を分化誘導させた後は、組織や細胞を各臓器に移植して生着させる必要がある。本研究により、生着率の高い肺組織移植法を確立できることが期待される。移植片中の細胞の詳しい動態が明らかになり、肺組織移植に関する基礎データの蓄積に貢献するであろう。将来、臨床応用につながる可能性もあり、肺移植以外の従来の方法では治療が困難であった慢性進行性肺疾患の新しい治療法に発展することが期待される。
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