研究課題/領域番号 |
18K16436
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
|
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
太田 浄 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (30761100)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 神経障害性疼痛 / 術後痛 / ノルアドレナリン作動性神経系 / 術後痛モデル / アミトリプチリン / ノルアドレナリン作動性神経 / 内因性鎮痛機能 / 性コリン作動性神経系 / ムスカリン性コリン作動性神経系 / 脊髄後角 / 遷延性術後痛 / 抗うつ薬 |
研究成果の概要 |
慢性期の神経障害性疼痛ラットでは、新たに加えた足底切開による疼痛の遷延化がみられた。正常な術後痛の回復過程において重要なノルアドレナリン作動性神経系およびムスカリン性コリン作動性神経系による鎮痛作用がこれらの動物では消失していた。抗うつ薬アミトリプチリンを5日間連続投与すると、減弱化した内因性鎮痛機能を中期的に回復させることが可能であった。周術期にアミトリプチリンを13日間連続投与させると、足底切開後における痛みの遷延化を改善させたが、その機序にはノルアドレナリン作動性神経系ではなく、ムスカリン性コリン作動性神経系が有意に関与していた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
術後痛の正常な回復過程にはノルアドレナリン作動性神経系を含めた内因性鎮痛機能による鎮痛が作用している。慢性痛を抱えている場合には、内因性鎮痛機能機能が減弱化しているために、術後痛が遷延化する可能性がある。抗うつ薬アミトリプチリンには内因性鎮痛機能を賦活化させる作用があるため、抗うつ薬の周術期投与は術後痛の遷延化予防に役立つ可能性がある。
|