研究課題/領域番号 |
18K16459
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
舟井 優介 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (60722486)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | オフセット鎮痛 / 脊髄後角 / 下行性疼痛抑制系 / 神経障害性疼痛 |
研究成果の概要 |
オフセット鎮痛(OA)とは、温度刺激をわずかに増減させた際に痛み感覚が予想されるよりも大幅に変化する事を指す。OAには下行性疼痛抑制系の関与などが示唆されてきたが、その機序は十分に解明されていない。温痛覚計(UDH-300)を用いて様々な熱刺激シーケンスを与えながら、ラット脊髄後角より細胞外記録を行った。初期温度を43~49℃、上昇幅を1~3℃、刺激時間を5~20秒と変化させるも、オフセット現象の記録が出来なかった。その原因として、機器が発生する電気的ノイズが大きすぎる事が判明した。機器の内部回路の詳細な見直しやプローベ修理などを行ったがノイズは除去できず、当初の研究目的を果たせなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オフセット鎮痛(Offset analgesia; OA)とは、熱刺激を短時間で増減させた際に痛み感覚が温度変化と不釣り合いに大幅に減少する現象を指すが、脊髄後角レベルでの機序は明らかでなかった。これまで下行性疼痛抑制系の関与や、神経障害性疼痛患者ではオフセット鎮痛が減弱することが示されてきた。OAの機序を解明することで神経障害性疼痛の治療に応用できる可能性があると考え、我々の持つ実験技術を用いて脊髄後角でのOA反応を明らかにする着想に至った。
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