研究課題/領域番号 |
18K16486
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
澤下 泰明 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (60806800)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 心臓虚血再灌流傷害 / 遠隔虚血プレコンディショニング / 液性保護因子 / グレリン / 周術期管理 / RIPC / LRIP / 虚血再灌流傷害 / 虚血再灌流障害 |
研究成果の概要 |
昨今、世界中で虚血性心疾患に罹患する患者が増加している中で虚血性心疾患,とりわけ心臓虚血再灌流傷害に対する心保護戦略の確立は極めて重要な課題である.虚血性心疾患に対する心保護戦略には吸入麻酔薬などによる薬物による介入と直接冠動脈を虚血にする虚血プレコンディショニングといった非薬物による介入がある.本研究では心臓虚血再灌流傷害に対する非薬物介入の一つである遠隔虚血プレコンディショニングの未知の機序の解明として,非アシル化グレリンが遠隔虚血プレコンディショニングの液性保護因子の一つとして心筋細胞内のシグナル伝達を活性化し心臓虚血再灌流傷害を減弱させる可能性があるが明らかになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果は遠隔虚血プレコンディショニングの機序の解明の一助となり,今後さらなる心臓虚血再灌流傷害に対する心保護戦略へ貢献し得るものである。現在の遠隔虚血プレコンディショニングの臨床応用では成人に比べて小児を対象とした臨床研究で有効とされているが、本研究の結果は小児だけでなく成人においても遠隔虚血プレコンディショニングの心臓虚血再灌流傷害に対する新たな心保護効果を確立し, RIPCを確かな臨床応用へと発展させるものと考えられる.
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