研究課題/領域番号 |
18K16494
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
黒崎 弘倫 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (10584774)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 帯状疱疹後神経痛 / 前頭葉 / 海馬皮質 / 機能的結合 / 帯状回 / 島皮質 / 機能的MRI / 安静時機能的MRI |
研究成果の概要 |
本研究では健常人とPHN患者で脳の安静時機能的結合を比較し、PHN患者に特徴的な所見を明らかにした。加えて、PHN患者の各種疼痛関連パラメーターと脳機能的結合の特徴的所見の相関性を明らかにした。以上により、安静時脳の機能的結合に注目してPHNの脳内機序を明らかにするとともに、安静時脳の機能的結合定量化がPHNの程度や治療効果のバイオマーカーとなりうるかを検証した。 以下の結果を得た。(1)fMRIによる安静時の脳機能的結合を解析することで、mPFCと右海馬との間でPHN患者に特有な機能的結合の変化を見出した。(2)mPFCと右海馬の機能的結合の変化は、PHN患者の主観的な疼痛関連指標と関連した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果により、PHN特有の脳内ネットワークが明らかになり、これを他の痛み疾患の脳内ネットワークと比較検討することによりPHNの機序が明らかになる可能性がある。これは、脳リハビリなどの新たな治療法開発に結びつく可能性がある。また、脳内の機能的結合を定量化し、痛みの強さなどの患者要因との相関を検討することにより、痛みの可視化・痛みのバイオマーカーが可能となる。これまで痛みは患者の主観的訴えとして評価するのみであったが、本研究成果により客観評価が可能となり、将来における研究につながる可能性がある。
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