研究課題/領域番号 |
18K16509
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
小島 光暁 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (40815065)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 外傷 / 出血性ショック / 多臓器不全 / エクソソーム / 腸管虚血再灌流障害 / 低酸素 / 外傷出血性ショック / 細胞外小胞 / 腸管虚血再灌流 / プロテオミクス / 急性肺障害 |
研究成果の概要 |
外傷による大量出血の患者を救命するには、緊急手術による止血に加えて、ショック後に生じる多臓器不全に対する集中治療が鍵となる。しかし、大量出血により生じる多臓器不全は、その発症機序が完全には解明されておらず、現在までに有効な治療方法もない。我々は、外傷により生じる多臓器不全と、腸で産生される炎症性物質の関連を研究してきた。具体的には、出血後に腸で産生されるエクソソームと呼ばれる小粒子が、肺などの臓器に炎症性物質を運ぶ可能性を発見した。今回の研究では、多臓器不全の診断や治療ターゲットとなり得るエクソソーム内の炎症性物質を脂質、タンパク、マイクロRNAに注目し解析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究では、出血性ショックの動物モデルや培養細胞モデルからエクソソームを採取し、その内部に含まれる炎症性物質を解析した。実臨床で外傷患者から採取したエクソソーム内にも、本研究で確認された炎症性脂質、タンパク質、マイクロRNAが確認できれば、外傷後臓器不全の発症を予測するバイオマーカーや治療標的として応用できる可能性がある。救急分野でエクソソームを用いた診断や治療の可能性を報告した研究は殆どなく、本研究の新規性は学術的に意義深いものであると考える。
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