研究課題/領域番号 |
18K16526
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 長岡工業高等専門学校 |
研究代表者 |
工藤 慈 長岡工業高等専門学校, 機械工学科, 助教 (60756584)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 針なし注射器 / 医療器具 / 皮膚モデル / ウェットショット / 防振 |
研究成果の概要 |
針なし注射による薬液投与の問題点として,ウェットショットと呼ばれる,薬液が皮内に入らず薬液が皮膚上で液滴として残ってしまう現象がある.本研究では,高齢者や静止させた状態での注射が困難な乳幼児や小児などの対象においても,確実に薬液を投与可能な針なし注射器装置の開発を行った. 吸引式針なし注射安定装置は3Dプリンターを用いて印刷し,人間の皮膚の硬度に似せて作製した皮膚モデルを用いて注射安定装置実験及び評価を行った. 注射器の傾き角を変化させ,ウェットショットの発生率を調査した結果,押し込み深さ0mmのとき,吸盤径20mm~30mmの場合に影響をウェットショット防止が期待できることが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
注射対象となる非固定物は揺れの発生する状況(救急車や救命艇,ドクターヘリでの緊急輸送中など)とも類似しており,本成果により安全に注射できる医療器具としても使用することが可能になる。さらには緊急時や災害時などの医療関係者が現場で対処できないような場合においても,AED装置のように的確な指示があれば容易に取り扱うことが可能であると推測する。また,学術的な面から見ると,設計工学や機械力学,振動工学などの機械工学分野と,生体工学,人間工学など医用工学分野とを横断する医工連携の学術的な研究として,重要な意義を持つ。
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