研究課題/領域番号 |
18K16538
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
梅村 穣 大阪大学, 医学系研究科, 招へい教員 (20743561)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 敗血症 / 幹細胞移植 / 全身炎症反応 / 多臓器障害 / 血管内皮障害 / 血管内皮 / 全身性炎症反応 / 骨髄移植 / 救急医学 |
研究成果の概要 |
CLPラットに対して骨髄由来単核球細胞を5百万個/ratを尾静注投与し(BMMNCs群)、コントロール群との比較を行った。7日間生存率はcontrol群 では25%であったのに対して、BMMNCs群 では75%とcontrol群と比較して有意に高かった(p < 0.05)。暴露後3、6、12時間後の種々の血清サイトカイン濃度はcontrol群と比較してBMMNCs群では上昇が抑えられていた。また24時間後の肺の間質の浮腫、炎症細胞浸潤はBMMNCs群で軽微で、血管内皮の免疫染色所見、および走査電子顕微鏡所見より、血管表面のグリコカリックス層の脱落がBMMNCs群で軽微であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果より、BMMNCs投与により血管内皮のグリコカリックス層の保護を介して、敗血症による全身性炎症反応、遠隔臓器障害が抑制され、生命転帰の改善につながる可能性が示唆された。BMMNCsが敗血症などの急性炎症病態に対して有効性を発揮するメカニズムの一端を解明したことで、本治療法の臨床応用を進めていくための礎を築くことができた。今後、BMMNCs投与の有用性と安全性が臨床的に確立されれば、敗血症診療の成績を劇的に向上させる可能性がある。
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