研究課題/領域番号 |
18K16592
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
|
研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
大竹 誠 横浜市立大学, 医学研究科, 客員研究員 (70644607)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
|
キーワード | malignant glioma / internal radiotherapy / Cu-ATSM / Brain tumor stem cells / glioma / stem like cells / 神経膠腫 / Cu-ATSM PET / グリオーマ幹細胞 / 神経膠芽腫 / 内部放射線療法 / 低酸素イメージング / 脳腫瘍幹細胞モデル |
研究成果の概要 |
脳腫瘍の中で最も悪性度の高い神経膠芽腫の治療抵抗性の要因として、腫瘍幹細胞の存在や腫瘍内低酸素環境の存在が挙げられる。申請者らはCu-ATSM PETを用いて、神経膠芽腫内における低酸素領域を可視化する方法を報告してきた。またCu-ATSMが高集積する神経膠芽腫内から分離した細胞株をマウス脳内へ移植し、膠芽腫細胞株の樹立に成功した。これらの脳腫瘍モデルを用いて、Cu-ATSMが頭蓋内腫瘍に集積する機序の解明を図るとともに頭蓋内腫瘍に対して内部放射線照射を目的としてCu-ATSMをマウスへ投与し、濃度依存的な抗腫瘍効果を確認した。現在集積機序について多角的に検討を図っている。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
悪性脳腫瘍において組織内低酸素状態は放射線治療や化学療法の耐性につながる問題を有する。これに対して 我々はこれまでに脳腫瘍の低酸素領域をCu-ATSM PETを用いて非侵襲的に同定することに成功してきた。今回の研究ではCu-ATSMを用いた内部放射線治療効果の意義を動物レベルで見出した。将来的にはCu-ATSMを用いて悪性脳腫瘍の治療抵抗領域を標的とした内部照射を行うという独創的な治療法を提唱することを目指す。
|