研究課題/領域番号 |
18K16595
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
永石 雅也 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (40364632)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 上皮間葉系移行 / 神経膠腫 / ZEB / MMP9 / ZEB2陰性発現 / ZEB1陽性発現 / TGF / VEGF / FGF / 神経膠肉腫 / microRNA / ZEB1/2 |
研究成果の概要 |
今回の研究にて、神経膠腫細胞の肉腫様形質変化、及び播種・転移に上皮間葉系移行メカニズムが関与していることが分かった。転写因子としては、これまでに関係性が示されていたSlug, TWISTに加え、ZEB2高発現が関与していることが分かった。下流因子としては、MMP9が蛋白分解に作用していると考えられた。細胞間結合の減衰を引き起こす主要メカニズムと考えられているcadherinの発現及び発現スイッチが、神経膠腫の形質転換に関与していないことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腫瘍細胞が他臓器へ転移、浸潤するには、浸潤先の環境に適応する必要がある。細胞自体の形質を転換する上皮間葉系移行は、この環境適応のために重要なメカニズムの一つと考えられている。本研究の結果は、脳悪性腫瘍の代表である神経膠腫において、この間葉系メカニズムが腫瘍浸潤に関与していることを示唆した。上皮間葉系移行関連転写因子である、Slug, TWIST, ZEB2、その下流因子であるMMP9が重要因子として同定された。腫瘍浸潤に関連する分子同定は、将来の分子標的治療へと繋がる研究結果である。
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