研究課題/領域番号 |
18K16616
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
岩川 紘子 信州大学, 医学部附属病院, 医員 (40770772)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | tendon biology / estrogen / sex hormones / tenosynovitis / Tendon biology / menopause / postmenopausal / estrogen receptor |
研究成果の概要 |
8週齢メスC57BL/6マウスを卵巣切除による閉経モデルマウスを作成し、16週齢に滑膜内腱を採取しRNAを抽出しRNA-seqによる全遺伝子のプロファイリングを行った。結果:発現変動遺伝子は閉経群で発現増加が30の遺伝子、発現低下が325の遺伝子が検出された。各種解析では①変動遺伝子群では増加群で炎症と血管新生に関連する遺伝子群が、低下群ではユビキチン系プロセス,p38 MAPキナーゼ,筋骨格および心筋の新生,骨化に関与している遺伝子群の変動を認めた。本研究結果から閉経モデルマウスに生ずるエストロゲン欠乏状態が滑膜内腱において様々な遺伝子の発現を変動させることが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エストロゲンは,妊娠および出産,閉経,女性特有の疾患などにおいて大きく血中濃度が変動し健康状態を左右する重要な性ホルモンであるが,本研究結果から閉経モデルマウスに生ずるエストロゲン欠乏状態が滑膜内腱において様々な遺伝子の発現を変動させることが明らかとなった.さらに発現が変動した遺伝子の中には腱の恒常性や機能の維持に重要な遺伝子が含まれていたことから,エストロゲン欠乏が狭窄性腱鞘炎発症に関与している可能性が示された.
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