研究課題/領域番号 |
18K16623
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
森下 雅之 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (30814321)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 明細胞肉腫 / LAT1 / アポトーシス / LAT1阻害剤 / オートファジー / 代謝 / LAT-1 / AMPK |
研究成果の概要 |
L-type amino acid transporter 1 ( LAT1)は、種々の悪性腫瘍に発現しており、悪性腫瘍において必須アミノ酸取り込みに重要な役割を果たす。LAT1の高発現を認めるヒト明細胞肉腫細胞株において、LAT1を標的とした治療の可能性について検討を行った。 ヒト明細胞肉腫細胞株MP-CCS-SYにおいて、LAT1選択的阻害薬JPH203は、ロイシン等の必須アミノ酸の細胞内取り込みを低下させ、ドキソルビシンとの併用において、細胞増殖抑制とアポトーシスの増強効果を認めた。本研究により、標準的な薬物治療の無い明細胞肉腫において、LAT1が有用な治療標的となる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
明細胞肉腫においてLAT1の高発現に着目した治療はこれまでに報告がない。本研究によりLAT1の選択的阻害が明細胞肉腫の治療において新たな知見を得た。LAT1の選択的阻害が、既存のドキソルビシンなどの抗がん剤に併用することで治療効果の増強につながる可能性が示唆された。LAT1選択的阻害剤JPH203は他の癌腫での治験において人体に安全に投与可能であることが報告されており、明細胞肉腫においても従来の抗がん剤への「上乗せ効果」が期待される。新規治療開発が困難な希少癌である明細胞肉腫において非常に有用な成果であり、社会的意義も高いものである。
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