研究課題
若手研究
健常者、Kinematical alignment TKA(K-TKA)患者、Mechanical alignment TKA(M-TKA)患者を対象として足底圧計測装置を用いて歩行時の足底圧分布と後足部における足底圧内外側比 、片脚起立時の足底圧中心の動揺中心 (前後中心; COPAP, 内外中心; COPML)、動揺距離(TD) を評価した。後足部内外側比はM-TKA群で有意に高値であり、またCOPMLはM-TKA群が有意に内側に位置しており、TDにおいてはM-TKA群と健常者群に有意差を認めた。M-TKAでは足底圧が内側化し、バランス能力低下に影響を与える可能性が示唆された。
Kinematical alignment TKA(K-TKA)がMechanical alignment TKA(M-TKA)と比較して良好な成績を得られる要因の一つに、M-TKAでは足底圧が内側化し、バランス能力低下に影響を与える可能性があると考えられた。このようにM-TKAと比較した際のK-TKAの良好な成績のメカニズムが解明されていくことが新規のインプラントデザインや手術法の開発の一助となり、それによりTKAの術後成績向上が得られ、健康寿命の延伸や医療費抑制が可能となるなど社会的意義も大きいと考えられる。
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Journal of Biomechanics
巻: 120 ページ: 110379-110379
10.1016/j.jbiomech.2021.110379