研究課題/領域番号 |
18K16636
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 大阪医科薬科大学 |
研究代表者 |
長谷川 彰彦 大阪医科薬科大学, 医学部, 講師 (80733427)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 肩関節 / 腱板断裂 / 大腿筋膜 / 肩上方関節包再建術 / 肩腱板断裂 / 上方関節包再建術 / 日本白色家兎 / 変形性肩関節症 |
研究成果の概要 |
日本白色家兎24羽に対して修復困難な棘上筋腱断裂を作成し、その4週間後に自家大腿筋膜グラフトを用いて肩上方関節包再建術を行なった。術後4、8、12、16週で各6羽ずつ屠殺して肩関節を採取し、移植筋膜実質部と上腕骨側および肩甲骨側の骨縫着部における経時的な組織学的変化について調査した。大腿筋膜グラフトの骨縫着部においては、上腕骨側、肩甲骨側ともに継時的に軟骨細胞の数が増加し、II型コラーゲンからなる線維軟骨が形成されることが明らかとなった。さらに、グラフト実質部は、線維芽細胞と膠原線維の配列が継時的に長軸方向に沿って配列し、腱/靭帯様組織へとリモデリングされることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果から、修復困難な腱板断裂に対する新しい治療法である肩上方関節包再建術において、再建に用いられた自家大腿筋膜グラフトが術後に骨縫着部においては線維軟骨を形成し、実質部においては腱/靭帯様組織へとリモデリングされることによって治癒することが示された。 本研究結果は肩上方関節包再建術において移植された大腿筋膜が生体内においてどのように骨との間で生着していくのかという治癒メカニズムを明らかにした世界で初めての研究である。
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