研究課題
若手研究
変形性関節症(OA)では痛みは最も重要な症状である。近年、疫学研究において滑膜病変がOAの臨床症状である痛みや疾患の進行に関与することが報告されている。しかしながら、多くの研究にもかかわらずOAにおける滑膜病変の本態は不明であり、滑膜病変に伴って痛みが生じる機序もわかっていない。本研究では、疼痛の強いOAと軽快した状態のOA、および人工膝関節置換術を受けたRA患者から採取した関節液中のexosomeを採取し、その中に存在する疼痛関連miRNAの発現を半網羅的に解析することにより、関節液中に存在して疼痛発現に関与する因子の特定を試みた。
本研究の結果からOAにおける疼痛の発現に関与するmiRNAが5種見出された。OAの痛みのうちとくに滑膜性の疼痛についてはその発現機序に関して定説はまだないが、これらのmiRNAはその機序を解明する手がかりとなることが期待される。今回の研究ではこのmiRNAがどの組織においてどのような機序で産生されるのか、それらのmiRNAがどのように痛みの発現に関与するのかの検討は行えていない。これらについては今後改めて研究費を獲得し検討を行う予定である。
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