研究課題/領域番号 |
18K16663
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
林 二三男 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 徳島大学専門研究員 (90772476)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 黄色靭帯 / 線維化 / コラーゲン / 低酸素 / 筋線維芽細胞 / 腰部脊柱管狭窄症 / 黄色靱帯 / メカニカルストレス |
研究成果の概要 |
黄色靭帯肥厚の原因の解析を行った。今回、靭帯肥厚は靭帯の背側で生じていることが明らかとなった。そして、その原因として、αSMA陽性の筋線維芽細胞が背側で増加していることが、免疫染色で明らかになった。さらに、背側と腹側に分離した黄色靭帯を用いたマイクロアレイ解析を施行したところ、低酸素のシグナルが活性化していることが明らかになった。実際、黄色靭帯由来の線維芽細胞に低酸素の刺激を行ったところ、αSMAやコラーゲンの遺伝子発現が増加した。以上のことから、低酸素刺激で筋線維芽細胞が靭帯の背側で増加し、コラーゲン産生が増加していることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腰部脊柱管狭窄症は、脊椎手術の中で最も頻度の高い疾患である。その腰部脊柱管狭窄症の主な原因は、黄色靭帯の肥厚が考えられている。今のところ、この靭帯肥厚に関する治療は未だ何もない。そのため、靭帯肥厚のメカニズムの解明は治療につなげられる可能性がある。今回の結果から、低酸素のシグナルや筋線維芽細胞が靭帯肥厚の重要の因子であることがわかった。今回の結果を基盤とし、さらに解析することで、靭帯肥厚の治療につなげていきたい。
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