研究課題/領域番号 |
18K16667
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
高島 弘幸 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (90608738)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | chronic low back pain / fat degeneration / intra-myocellular lipid / animal model / IMCL / 疼痛 / モデルラット / 炎症性サイトカイン / 尾部懸垂モデルラット / MR spectroscopy / 筋脂肪変性 / 筋脂肪細胞 |
研究成果の概要 |
我々は、ヒト生体において、筋や椎間板などの脊椎周辺の関連組織と腰痛の関連について解析を行い、慢性腰痛患者では、多裂筋の筋細胞内脂肪(IMCL)が上昇していることを報告した。しかし、IMCLと疼痛の関連について、そのメカニズムは明らかになっておらず、それらを検討した基礎研究は存在しない。我々ははじめにIMCLの上昇を示す動物モデルが必須と考え、尾部懸垂に後肢ギプス固定を併用した不動化モデルにてIMCLの解析を行い、IMCLの有意な低下を認めた。動物の不動化モデルは、IMCLの低下モデルとして使用可能なことが明らかになったが、上昇モデルの作成は今後の課題である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
IMCLの上昇に伴う遊離脂肪酸の蓄積により脂肪組織特異的なホルモンが分泌され、炎症促進因子(TNFα、IL-6など)の産生が惹起されることで腰痛が発生することが示唆されている。しかし、ヒトでは筋の採取などを含め、これらの仮説を立証することは困難であることから、IMCLの変化を反映する動物モデルの開発はこれらのメカニズムを解明するために必要不可欠である。本研究では、IMCLが低下するモデルを確立することができたが、今後はIMCLが上昇するモデルを開発し、慢性疼痛の病態解明および治療法の開発につながる基礎研究を行うことが可能となる。
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