研究課題/領域番号 |
18K16673
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
生駒 顕 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (60458065)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | チエナム / 経動脈的微細血管塞栓術 / 短時間溶解型ゼラチン / 膝関節炎モデル / パパイン / imipenem/cilastatin / soluble gelatin sponge / TAE / TAME / IPM/CS / RMゼラチン / イミペネムシラスタチン / 関節炎 / IVR |
研究成果の概要 |
6匹の雌豚の12個の膝関節炎モデルを、パパインの関節内注射によって作成した。パパイン注入後、42日後に全例で膝蓋骨周囲に新生血管の増生を確認した。塞栓物質により、6頭(12膝)を3頭(6膝)ずつ、チエナム群と短時間溶解型ゼラチン群の2群に分け、新生血管を異なる塞栓物質で塞栓した。塞栓後3日目に、血管造影での塞栓効果と病理組織学的検査での組織損傷を比較した。 異常血管の塞栓は成功し、両群とも12膝すべてで塞栓後3日で消失した。病理では、両群の12膝すべてに滑膜の肥厚や炎症細胞の浸潤などの滑膜炎の変化が認められた。皮膚や筋肉の壊死、炎症性細胞浸潤の程度は両群ともになく、両群間に有意な差はなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々が作成した短時間溶解型ゼラチンは、イミペネム・シラスタチンと同程度の溶解時間であり、1-2mm程度の粒子や50µm程度のパウダー状粒子も作成可能である。関節炎モデルで生じた異常血管を、短時間溶解型ゼラチンで塞栓することで、イミペネム・シラスタチンで塞栓したものと比較して、異常血管の再発をおこさずに塞栓効果を持続させ、かつ、イミペネム・シラスタチンと同程度の組織障害であることが確認されたため、効果的な塞栓物質となりえるのではないかと考えた。
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