研究課題/領域番号 |
18K16682
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
日下 歩 弘前大学, 医学研究科, 客員研究員 (40815776)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | エキソソーム / 糖鎖解析 / エクソソーム / 糖鎖 / 転移 |
研究成果の概要 |
尿路上皮癌は再発率が高く、再発後は著しく予後不良な疾患であるため、有効な分子バイオマーカーの開発は急務である。近年、癌細胞が転移前に分泌するエキソソームが、転移に関与する可能性が示唆されている。これは癌の臓器選択性はエキソソームによって決定される可能性があることを意味し、治療経過でエキソソームを検出できれば、転移しやすい臓器が予測できる可能性がある。我々は、膀胱癌細胞株のエキソソームを用いてマウス実験、臨床検体を用いたエキソソーム糖鎖とインテグリンの発現について検討した。その結果、臨床検体において疾患特異的にエキソソーム糖鎖が異なる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では尿路上皮癌細胞株のエキソソームを蛍光標識し、マウスに投与することにより、エキソソームの分布についての初期検討を行った。続いて患者検体を用いて、臨床検体における臓器特異的なエキソソームの検出と検証を行った。その結果、エキソソーム糖鎖は、疾患毎に違いあることが示唆された。エキソソーム糖鎖を検討した報告は本研究が初であり、学術的意義や社会的意義は大きい。これら変化の意義は更なる追加研究を必要とするが、我々が同定したエキソソーム糖鎖についての検討は、癌の転移機序についての新しい知見に関与する可能性があり、今後の発展に期待が持てる結果である。
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