研究課題/領域番号 |
18K16697
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
川村 正隆 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (00808925)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 虚血再灌流傷害 / シリコン成分剤 / 活性酸素種 / 酸化ストレス / ラット / 腎 / 水素 / シリコン / 虚血再灌流障害 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は新規の水素投与方法であるシリコン成分剤の経口投与により、腎虚血再 灌流傷害が抑制されるかを明らかにすることである。6週齢の雄性SDラットに微細粒子のシリコンを含有した飼料を投与し、1週間後に左腎動脈を60分間遮断して再灌流し、同時に右腎摘除を施行した。シリコン投与群において、血清クレアチニン値と尿蛋白値の有意な低下を認めた。酸化ストレスマーカーはシリコン群で有意に低下していた。新規の水素投与方法であるシリコン成分剤の経口投与により、ラット腎虚血再灌流傷害の抑制が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生体腎移植において虚血再灌流傷害は回避することができず、拒絶反応を惹起し長期の腎生着率低下と関連する。近年活性酸素種による傷害に対する治療方法の一つとして、水素投与が注目を浴びている。しかし飽和水素水の経口摂取と水素ガスの吸入では広く臨床応用することが困難である。我々はシリコンをナノレベルまで粉砕し水と反応させることにより多量の水素を発生させることに成功した。経口投与することにより腸管内で多量の水素分子を生成して抗酸化作用をもたらす。 我々はこのシリコンナノ粒子の経口投与というこれまでにない革新的な方法で酸化ストレスを抑制し、虚血再灌流傷害の軽減効果が得られることをラットモデルにおいて示した。
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