研究課題/領域番号 |
18K16701
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
|
研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
進藤 哲哉 札幌医科大学, 医学部, 助教 (80749292)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | 膀胱癌 / 抗癌剤耐性 / マイクロRNA / エピゲノム / シスプラチン抵抗性 / 膀胱がん / シスプラチン / 抗がん剤耐性 |
研究成果の概要 |
転移性膀胱癌に対する抗癌剤はシスプラチンを用いて治療を行うことが臨床上多いが、治療抵抗性を獲得し病勢が進行し、平均的な予後は1年程度とも報告されている。この抗癌剤抵抗性獲得にマイクロRNAという分子が関与していることが他の癌腫においても報告されており、耐性化機構の解明の一助となる可能性を秘めている。我々は膀胱癌においてシスプラチン耐性を獲得する機序としてマイクロRNA200bという分子が関与していることを解明し、さらに同遺伝子のエピゲノム変化、特にメチル化が関与していることを解明した。同分子は多数の抗癌剤耐性化遺伝子の発現を調整しており、膀胱癌抗癌剤耐性化を克服する可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦の高齢化に伴い、膀胱癌など尿路上皮癌の患者は泌尿器科癌症例の多くを占めており、その治療は重要な意味を持つに至っている。通常転移を伴う膀胱癌においてはシスプラチンという抗癌剤を中心として治療を行う。一般に70%程度の症例では一時的に奏功するが、癌細胞が抗癌剤に対する耐性を獲得し病勢が悪化することが多い。膀胱癌が抗癌剤に対する耐性を獲得する機序としてマイクロRNAの関与が報告されており、我々は抗癌剤耐性化した膀胱癌細胞株を用いてシスプラチン耐性化にかかわるマイクロRNAを同定した。さらに本マイクロRNAの調整にかかわるエピゲノム機構を検討し耐性化機序の一端を明らかにすることができた。
|