研究課題/領域番号 |
18K16714
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
井上 慎也 金沢医科大学, 医学部, 助教 (20740997)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | High fructose corn syrup / TAGE / 腎臓 / 生活習慣病 / 果糖ブドウ糖液糖 / マイクロアレイ / 最終糖化産物 / 終末糖化産物 / 尿路結石 / Toxic-AGE / 果糖ぶどう糖液糖 / 尿路結石症 / RAGE |
研究成果の概要 |
ラットを用いた動物実験で、果糖ブドウ糖液糖(High Fructose Corn Syrup : HFCS)の過剰摂取が誘導する腎臓の遺伝子変動をDNA microarrayを用いて解析した。またHFCS摂取によって血清TAGEの上昇と肝臓組織内TAGEの蓄積を明らかにした。HFCS摂取によって腎臓で誘導される遺伝子の内、Usp2とCalb1の遺伝子変動は肝臓組織内TAGEと相関することを見出した。これらの結果は、肝臓と腎臓の間に、直接的または間接的に働くエクソソームやサイトカインなどのシグナル伝達メディエーターを介する臓器間ネットワークが存在する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
果糖ブドウ糖液糖(High Fructose Corn Syrup:HFCS)の過剰摂取が腎臓での遺伝子発現を誘導することを見出した。それらの遺伝子発現は肝臓組織内TAGEと相関し、RAGEを介さないTAGEの直接作用や、メディエーターを介した腎臓と肝臓の間に臓器間ネットワークが存在する可能性が示唆された。これらの結果は、HFCS過剰摂取が体内に及ぼす影響とTAGEを介した生活習慣病発症の解明に意義のある基礎研究である。
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