研究課題/領域番号 |
18K16762
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
松岡 歩 金沢大学, 附属病院, 医員 (50579662)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | Tissue factor / 腹膜外血管新生 / 中皮細胞層 / 癌細胞集塊 / 卵巣癌腹膜播種 / 血管新生 / 癌関連繊維芽細胞 / 卵巣癌 / 腹膜播種 / 凝固系カスケード / fibrin網 |
研究成果の概要 |
卵巣癌腹膜播種病変の病理組織の検討により、卵巣癌腹膜播種機構において、Tissue factorの強い発現を認め凝固系機構の関与による癌細胞のtrappingが起点であると考えられた。そしてそれに引き続く癌細胞周囲への間質細胞の誘導と血管新生による腫瘍の成育による播種成立の可能性が示唆された。また、卵巣癌患者における腹水中と血液中の血漿でのTFの値をELISAを用いて検討すると、腹水中には血液中より優位にTF値が高いこともわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回腹膜転移部位の詳細な観察により,「Fibrin網による癌細胞集塊のtrap,それを足場に新生血管や間質組織を周りに構築し成育し, 浸潤する」というこれまでと異なる観点での播種形成機構が考えられた。組織の再構築や修復で重要な凝固系機構が播種形成の初期から関与しており, Tissue factorをatrgetとした癌微小環境の制御は卵巣癌腹膜播種の制御に対する治療に結びつく可能性がある。
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