研究課題/領域番号 |
18K16779
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
野上 侑哉 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 共同研究員 (90574294)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 骨盤内膿瘍 / MRS / リンパ嚢胞感染 / NGS / MR Spectoroscopy / 起因菌同定 / 感染症 / 婦人科腫瘍 / 16s rRNA |
研究成果の概要 |
骨盤内膿瘍は深部にあるため、培養検査が行ないにくく、検査のないまま治療が始められることが多い。そのまま改善する例もあるが、一定期間経過をみて改善がなければ、穿刺など侵襲的処置が必要となり、結果的に治療期間が延長するため、治療開始時に始めから穿刺の要否が予想できればメリットがある。また培養検査が行なえても、先行抗菌薬の影響や培養されにくい菌などあり、原因菌がわからないことも多い。 治療開始時のMRSから予想できないか検討した。リンパ嚢胞感染症例に限れば穿刺の要否が予想しうる可能性が示唆された。菌種の予想は難しかった。菌種同定にNGSを用いると、培養検査では不明であった原因菌が全症例で同定できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リンパ嚢胞感染においてMRSの有用性の可能性が示唆された。婦人科癌術後の合併症で致命的ではないが、癌が治癒した患者でもQOL低下の原因になる。その治療戦略改善は意義深い。婦人科癌治療数が多い施設以外では症例集積は難しく、当施設にて本研究を行ったことで有用なデータとなった。 膿瘍の起因菌はその特性から培養検査では同定が難しく、NGSの有用性が示唆された。他領域も含め、今後の研究にも活かされる。
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