研究課題/領域番号 |
18K16798
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中塚 えりか 大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (00816514)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 卵巣癌 / ベバシズマブ耐性 / PAI-1 / microRNA / 血管新生 / ベバシズマブ / マイクロRNA / VEGF / 血管新生因子 |
研究成果の概要 |
卵巣癌におけるベバシズマブ(Bev)耐性化のメカニズムを作成したBev 耐性モデルマウスで検討した。血管新生関連遺伝子発現解析を行いBev 耐性化腫瘍ではPAI-1 の発現が亢進していることを確認した。さらにMiRNA microarrayなどによりPAI-1 の発現を制御する3つの miRNA (miR-30b-5p, 143-3p and 192-5p) の発現が低下していることを確認した。即ち、VEGF 投与により、これらのmiRNAの発現が低下し、結果PAI-1 の発現増強を来たすとの研究結果を得た。Bev 耐性化のメカニズムの解明につながりうる成果の一端を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
卵巣癌において血管新生は極めて重要である。しかしながら、血管新生因子VEGF に対する抗体であるベバシズマブ (Bev) の臨床への導入にも関わらず、いまだ抜本的な生存率の改善を認めていない。今回の研究の目的は卵巣がん患者がBev抗性を獲得するメカニズムの解明であり、最終的には進行卵巣がんにおける BEV 耐性化症例対する新治療の可能性の提示につながる基礎データの創出することである。治療法が進化した現在でも卵巣癌は患者の約半数が死亡する致死的な疾患であり、新規治療につながりうる研究成果を継続していくことにより、将来的に国民の健康に大きく貢献できると考えている。
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