研究課題/領域番号 |
18K16805
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
淵 直樹 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 客員研究員 (20727359)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | HTLV-1 / 母子感染 / 経胎盤感染 / HTLV-1感染 / HTLV-1キャリア / 妊娠 / 産道感染 / 妊婦 / HTLV-1母子感染 / 経産道感染 / HLTV-1 / 子宮内感染 |
研究成果の概要 |
ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)の母子感染において母乳以外の感染経路を明らかにするため、キャリア妊婦の胎盤組織におけるHTLV-1感染の状態を検討したところ、約半数で胎盤組織中にHTLV-1を検出し、母が人工栄養を選択した場合でも胎盤組織中にHTLV-1を認めた群の方が母子感染成立が多いことが明らかになった。さらにその分子機構として、母児の血液を隔てる胎盤関門を構成する栄養膜細胞がHTLV-1感染のターゲットになっていることが明らかになった。これらの研究結果は、新たな母子感染経路として経胎盤感染を示し、感染制圧に向けた新たな取り組みが必要であることを示している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではこれまでほとんど未解明であったHTLV-1母子感染の母乳を介さない感染経路として妊娠中の経胎盤感染の可能性を示し、特に母児の血液を隔てる胎盤関門を構成する栄養膜細胞が母子感染の主要な役割を果たしていることを明らかにした。今回確立した胎盤組織中のHTLV-1を高感度に検出する手法(RNA scope)は、これまで不明であった妊娠中の母児感染成立に関わる新たな知見を提供し、これらの研究結果はHTLV-1の母子感染対策や関連疾患の予防法の発展・開発につながる重要な発見であると考えている。
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