研究課題/領域番号 |
18K16833
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
明石 健 東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (90779331)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 血中循環腫瘍DNA / ctDNA / デジタルPCR / 頭頸部癌 / p16陽性中咽頭癌 / 頭頸部がん / 血中腫瘍循環DNA |
研究成果の概要 |
本研究では、従来の方法より高感度かつ再現性高く遺伝子変異を検出可能なデジタルPCRを用いて頭頸部がんの血中循環腫瘍DNA(ctDNA)の解析を行い、新規バイオマーカーを確立することを目的とした。 ヒト乳頭腫ウイルス由来のctDNAが検出されることが報告されているp16陽性中咽頭癌症例の解析を行った。治療開始前には25例中14例(56%)でctDNAが検出され、14例全例で初回治療後に病変はCRとなりctDNAは陰性化した。このうちの2例に再発を認め、いずれもctDNAが再び検出された。臨床経過を反映したcDNAの変化が観察され、病勢評価のバイオマーカーとして有用である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
頭頸部癌において、病勢や治療効果を判定するバイオマーカーはほとんど確立されていないのが現状である。ctDNAは、非侵襲的かつ繰り返し採取可能な臨床上簡便かつ有用なバイオマーカーであることからliquid biopsyとして様々な癌腫で注目され、臨床応用も始まっている。本研究では、p16陽性中咽頭癌においてctDNAが検出されることを確認し、さらに病勢を反映してctDNAが変化することを観察し、バイオマーカーとして有用である可能性を示した。一方でctDNAの検出率の低さなどの問題点も見いだされ、臨床応用に向けての課題も確認することができた。
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