研究課題/領域番号 |
18K16838
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
伊藤 有未 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 特命助教 (00646458)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 早期舌扁平上皮癌 / 後発リンパ節転移 / FZD7 / IL1RN / 舌癌 / tongue cancer / 予後予測マーカー / 頸部リンパ節転移 / 扁平上皮癌 |
研究成果の概要 |
早期舌扁平上皮癌におけるFrizzeled7(FZD7)、Interleukin-1 receptor antagonist protein(IL1RN)の発現と予後の関係を解析した。免疫組織化学では、FZD7の発現は早期舌癌の予測マーカーの一つとして臨床応用できる可能性が見出された。またFZD7の機能解析として、口腔癌細胞株T3M-1でFZD7の発現を抑制してinvasion assayを行うと、浸潤能が有意に低下した。FZD7の発現抑制は、上皮系マーカー、間葉系マーカーの両方の発現を上昇させることも分かった。これは癌細胞が上皮間葉移行の中間の状態にあることを示唆するものであると推察する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
舌扁平上皮癌は早期でも後に頸部リンパ節転移を生じて予後不良となる例がしばしば認められる。このことが予測できるマーカーが発見されれば、初回治療時に予防的頚部郭清を行ったり、頚部郭清を行わない場合にも再発に厳重に注意して経過観察することができる。今回の研究によってFZD7が予後予測マーカーの一つとなりうる可能性が示された。さらなる研究によって臨床応用できる可能性がある。
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