研究課題/領域番号 |
18K16846
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
|
研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
立山 香織 大分大学, 医学部, 病院特任助教 (00771958)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | ANCA関連血管炎 / ANCA関連血管炎性中耳炎 / 中耳貯留液 / サイトカイン / 抗moesin抗体 / 細菌感染 / real time PCR / 中耳炎 |
研究成果の概要 |
ANCA関連血管炎性中耳炎(OMAAV)の発症のトリガーとなりうる細菌やウイルス感染の関与を明らかにし、中耳貯留液中のサイトカインの検討によって、病態に関わる因子について検討した。OMAAV患者と、成人滲出性中耳炎患者の中耳貯留液中の細菌、及びウイルス検出率は低く、両群で検出される細菌像に差を認めなかった。OMAAV発症トリガーとして細菌感染の関与は証明できなかった。 OMAAV中耳貯留液中のサイトカインの中では、IL-6濃度が突出して高値であった。OMAAVの中耳貯留液中のサイトカイン濃度を成人滲出性中耳炎群と比較すると、IL-6がOMAAV群において有意に高値であった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ANCA関連血管炎性中耳炎では、通常の滲出性中耳炎と比し局所のIL-6の増加を認めた。炎症性自己免疫疾患では、IL-6の過剰産生によって、炎症局所における血管透過性亢進による炎症性浮腫などの多彩な病態が形成されることが知られている。中耳貯留液中のIL-6の存在は炎症性病変の遷延、慢性化や急性増悪に関わる因子の可能性があり、治療標的分子の一つとなる可能性が示唆された。
|