研究課題/領域番号 |
18K16872
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
池田 怜吉 東北大学, 大学病院, 講師 (30645742)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 上半規管裂隙症候群 / 内耳 / 耳管 / 耳管開放症 |
研究成果の概要 |
水中内視鏡下半規管充填術を施行した上半規管裂隙症候群症例の術後聴力の検討を行った。2017-2019年に手術を行った7例を対象に純音聴力検査を含む診療録を後ろ向きに調査した。治療効果を症状の消失、軽減、不変に分け問診により調査した。急性期の平均最大閾値上昇はいずれの周波数においても有意に上昇していた。上半規管裂隙症候群の臨床所見はおおむね改善が認められていた。本術式による一過性骨導閾値上昇の原因として、膜迷路切断 (部分的上半規管切除) や術後の外リンパ漏出といった影響もあるかもしれない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、上半規管裂隙症候群に対する治療である経乳突的充填術における、内耳機能への影響について一定の理解が得られた。本研究結果により、上半規管裂隙症候群に対する治療において、内耳機能の長期的な温存が可能であることが示された。その一方で短期的には一時的に内耳機能の低下が起きうる結果であった。このことは、上半規管裂隙症候群の治療において内耳機能の温存への今後の研究の足掛かりとなると考えられる。
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