研究課題/領域番号 |
18K16877
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
野々村 頼子 新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (60807022)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | N-結合型糖鎖 / 血管条 / 内耳蝸牛 / N-glycan / 蝸牛 / 内リンパ液 / N-結合型糖鎖 |
研究成果の概要 |
高速液体クロマトグラフィー と質量分析を駆使し、血管条に発現するN-結合型糖鎖の包括的なプロファイルを作成した。血管条に79種類のN-結合型糖鎖を同定し、その構造を示した。79種類の内訳はpaucimannoseが5.8%、High mannose typeが38.1%、Complex typeが34.8%、Hybrid typeが21.0%含まれていた。さらに、Complex typeの25.4%、Hybrid typeの18.2%がシアル酸を含有し、paucimannose typeの2.6%、Complex typeの23.3%、Hybrid typeの2.4%がコアフコースを含有した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
聴覚機能のおける糖鎖の役割として、過去に報告されている主なものは、①糖脂質であるGM3の合成酵素欠損マウスでは、蝸牛の内、外有毛細胞が脱落し、難聴を呈する(Yoshikawa et al., PNAS 2009)、②ムンプス難聴においては、ムンプスウィルスがヒトに感染する際には、N-結合型糖鎖の構造の一部であるα2-3結合型シアル酸を含む構造が必要である(Kubota et al., PNAS 2016) などがある。これまで内耳に発現するN-結合型糖鎖を網羅的に解析した報告はない。本研究の成果は、発症のメカニズムが不明な内耳障害性難聴の病因解明や、治療開発に役立つと考えられる。
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