研究課題/領域番号 |
18K16891
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
檜垣 貴哉 岡山大学, 大学病院, 助教 (30587407)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 好酸球性副鼻腔炎 / IL-22 / 好酸球 / 慢性副鼻腔炎 / IL-22受容体 / アスピリン不耐症 / アスピリン喘息 |
研究成果の概要 |
好酸球性副鼻腔炎は難治性の副鼻腔炎である。多くのサイトカインが複雑なネットワークを形成し病態に関わっている。IL-22は比較的最近注目されるようになったサイトカインであるが、好酸球性副鼻腔炎においてどのような役割を持っているのか詳細が未明である。 本研究においては、好酸球性副鼻腔炎の病態において、IL-22がどのような役割を持っているのか特にアスピリン不耐を持つ場合に注目して解析した。その結果、IL-22自体は炎症を抑制するものの、アスピリン不耐が合併する場合、IL-22は受容体発現が低下し炎症抑制作用が低下することが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
好酸球性副鼻腔炎は、難治性の副鼻腔炎であり手術やステロイド薬の投与を中心とした治療法では十分な制御が出来ない場合もあり、病態の解明と治療法の開発が求められている。今回の研究成果は、IL-22が好酸球性副鼻腔炎において制御的な役割を持つ一方で、その受容体の発現が低下することでIL-22の制御作用が低下し、好酸球性副鼻腔炎の増悪へとつながる可能性を示唆している。 この研究結果は、IL-22をターゲットとした好酸球性副鼻腔炎の治療の可能性について示唆するものとなる。今後、IL-22の受容体発現のメカニズムの解明を進めることで、新たな治療法へとつながることが期待される。
|