研究課題
若手研究
HPV-6は9つの遺伝子を持つ。HPV-6感染・喉頭乳頭腫において、E4、E5aおよびE5bが全ウイルス遺伝子の発現の96%を占めていた。さらに、これら3遺伝子の発現は同期していた。さらにE4 遺伝子が最も発現していたことから、抗HPV-6E4抗体を作製し、E4タンパク質が乳頭腫内で主要に発現することを証明した。以上より、喉頭乳頭腫の形成および維持にE4、E5aおよびE5bが重要な働きをすることが示唆された。
これまで喉頭乳頭腫においてHPV全遺伝子の発現および発現部位など詳細に調べられていなかった。本研究は、全遺伝子の発現プロファイルと発現部位を明らかにしたことより、喉頭乳頭腫におけるウイルスの動態の全体像を明らかにした。特に、E4、E5aおよびE5bが乳頭腫形成に重要な働きをしていることが示唆された。HPV-6 E4についてはこれまで抗体がなかったが、今回我々が世界で初めてモノクローナル抗体の作製にも成功した。今後、これらの成果をもとに治療法などの開発をして、臨床に還元していきたい。
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すべて 雑誌論文 (12件) (うち国際共著 4件、 査読あり 12件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件) 備考 (1件)
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