研究課題/領域番号 |
18K16910
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
綾仁 悠介 大阪医科大学, 医学部, 助教 (80816380)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 耳下腺癌 / TRKB / 神経浸潤 / 顔面神経麻痺 / 癌治療 / 分子標的治療 / 細胞株 |
研究成果の概要 |
ヒトPGCにおいてTRKB発現は、中悪性のAdCCと比較して、高悪性であるSDCで有意に高かった。また、TRKBが高発現であることは、PGC(AdCCおよびSDC)患者の神経浸潤とは関連していなかったが、血管浸潤、リンパ節転移、および予後不良であることと有意に相関していた。最後に、PGC細胞のBDNF誘発性の細胞遊走能は、TRKB特異的阻害剤と汎TRK阻害剤であるラロトレクチニブによって抑制された。これらの結果から、SDCの浸潤性においてBDNF-TRKBシグナルが重要であり、TRKBがPGC患者の治療標的となる可能性を示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
耳下腺癌は希少癌であるため、有効な治療薬が確立されておらず、新たな治療薬の開発が望まれている。本研究では神経浸潤にまつわる分子としてTRKBに注目し、TRKBが耳下腺癌の予後に関連することを見出した。将来的にTRKBをターゲットとした分子標的薬が耳下腺癌の治療薬として臨床応用されれば、社会的にも意義深いと考える。
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