研究課題/領域番号 |
18K16911
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
栗田 卓 久留米大学, 医学部, 講師 (20569355)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 喉頭乳頭腫 / ヒトパピローマウイルス / 細胞性免疫 / 腫瘍免疫微小環境 / 免疫チェックポイント関連分子 / 喉頭乳頭腫細 / 腫瘍局所微小環境 / 細胞障害性T細胞 / 制御性T細胞 / 腫瘍微小環境 / 免疫環境 / 免疫チェックポイント分子 |
研究成果の概要 |
喉頭乳頭腫はしばしば病変が多発あるいは再発する。腫瘍周囲の免疫環境がこの現象に関係しているとの仮説のもと研究を行った。手術で得られた乳頭腫組織の免疫染色を行い、その結果を再発群と非再発群の間で比較した。CD8陽性細胞(腫瘍を排除する免疫細胞)の数は、非再発群の方が多かった。腫瘍免疫の抑制に関わるPD-1とFoxp3の陽性細胞数は、非再発群の方が多かった。本研究により、喉頭乳頭腫における免疫環境は再発群と非再発群で異なり、この違いが乳頭腫の発生や再発に関与している可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
再発性の喉頭乳頭腫症に対しては、現在の主治療である手術のみでは再発を制御することが難しいため、薬物等での補助療法を確立することが求められている。本研究は喉頭乳頭腫における局所の腫瘍免疫について明らかにしたものであり、喉頭乳頭腫症に対する新たな治療法の開発に寄与しうる知見である。本研究で得られた結果をもとに、今後は乳頭腫に対する局所免疫に着目した治療法の開発につなげていくことが望まれる。
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