研究課題/領域番号 |
18K16913
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 公益財団法人東京都医学総合研究所 |
研究代表者 |
関 優太 公益財団法人東京都医学総合研究所, ゲノム医科学研究分野, 研究員 (10615636)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 難聴 / ミオシン6 / アイソフォーム / モデルマウス / 内耳有毛細胞 / 不動毛 |
研究成果の概要 |
Myo6-miExon欠失マウスは、前庭機能は正常であるが、難聴を発症する。本研究は、Myo6-miExon欠失マウスの難聴が主に外有毛細胞の障害であり、特に、不動毛形成初期の配向パターンの異常が原因であることを明らかにした。さらに、平面内極性(PCP)タンパク質の異常局在を見出し、Myo6-miExonの欠失が有毛細胞頂部のPCPの崩壊を引き起こすことを示唆した。加えて、Myo6-KOマウスとの交配により得られたコンパウンドヘテロマウスの聴力レベルから、MYO6アイソフォームの発現不均衡が聴力レベルに影響を与える可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、選択的スプライシングにより産生されるMYO6アイソフォームの機能が多様化し、不動毛形態形成に複雑に関与することをモデルマウスの解析を通じて明らかにしたものである。加えて、交配実験により作製したアレルホモ、アレルヘテロおよびコンパウンドヘテロの聴力レベルの比較によりMYO6アイソフォームの発現不均衡が聴力レベルを変化させる現象が認められ、Myo6変異によって生じる新たな難聴発症メカニズムを提唱できる可能性が推察された。
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