研究課題/領域番号 |
18K16914
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター |
研究代表者 |
中田 隆文 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 病院, 外来研究員 (00804048)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 良性発作性頭位めまい症 / 半規管結石症 / クプラ結石症 / ビタミンD / 骨代謝 / BPPV / メニエール病 / 内リンパ水腫 / MRI / 新型コロナウイルス / 骨粗鬆症 / FRAX / 耳石 / 骨代謝障害 |
研究成果の概要 |
良性発作性頭位めまい症(BPPV)は高齢者の主要なめまい疾患であり、発症に骨代謝障害が影響すると考えられている。高齢女性のBPPV患者では、10年内の骨粗鬆症性骨折発生率が20.4%であるののに対し、対照群では14.3%であった(p=0.0069)。大腿骨骨折発生率は患者群で9.0%、疾患群では5.0%であった(p=0.0202)。 水平半規管型BPPVの亜型である半規管結石症(CA)とクプラ結石症(CU)の病態の差を骨代謝の観点から明らかにするため、めまい時の血中25水酸化ビタミンD濃度を比較した。CA群では13.2ng/mL、CU群では20.4ng/mLと差があった(p=0.0014)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本は世界一の高齢大国であり、高齢者の健康維持は重要な課題である。 高齢者に最も多いめまい症である良性発作性頭位めまい症(BPPV)は、転倒外傷の原因となるが、そもそも骨代謝障害が発症に関係すると考えられている。本研究では、高齢女性のBPPV患者では10年内の骨折発生の危険性が有意に高いことを明らかにした。高齢者の骨折はADL低下に繋がる。BPPVを予防することがADLの低下を防ぐことに寄与しうることを示した。また骨代謝障害と関連する血中ビタミンD濃度が、BPPVの亜型で異なることを示した。病態解明や、診断、発症の予防に繋がる研究であり、今後健康長寿に寄与するものと考える。
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