研究課題/領域番号 |
18K16916
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
星 崇仁 筑波大学, 医学医療系, 講師 (10757892)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 加齢黄斑変性 / 硝子体注射 / 抗VEGF薬 / ドラッグデリバリー / ハイドロゲル / 徐放 / DDS / 抗VEGF抗体 / 徐放性薬剤 / インジェクタブルゲル |
研究成果の概要 |
1.5%、5%、10%の低濃度ハイドロゲルに抗VEGF薬を分散させ徐放性能を2つの方法で評価した。いずれの評価方法でも、1.5%ゲルと比較して5%と10%ゲルで徐放がより緩徐であり、徐放効果が認められた。一方、実験によっては全ての薬剤が放出されず、ゲル内に残存する現象が見られた。抗VEGF薬(Bevacizumab)とハイドロゲルの結合性を検討したところ、ゲルのマレイミド基に結合する可能性が示唆され、薬剤のゲル内残存の原因となりうると推測された。 実験結果の再現性を確認した上で非臨床試験へ移行する必要があり、今後も検討を重ねていくこととした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加齢性黄斑変性は,成人の中途失明原因の主要疾患で,抗VEGF薬の眼内注射が行われている. しかしその薬効持続期間は約1ヶ月であり反復投与が必要であるため,侵襲性・経済的負担が問題となっている. 抗VEGF薬眼内徐放システムとして、ハイドロゲルに薬剤を分散させ眼内で徐放させる方法が広く研究されているが,臨床応用に至っていない.本研究では眼内に注入可能な低濃度ハイドロゲルを用いることで,抗VEGF薬の徐放が可能であることが示唆された。今後、徐放効果の再現性を確認し、適切な徐放性能を達成できれば,眼内薬剤徐放プラットフォーム有望の候補となりうる.
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