研究課題/領域番号 |
18K16922
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
野々部 典枝 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (40732649)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 未熟児網膜症 / OCT Angiography / OCT angiography / OCTアンギオグラフィー / コーツ病 |
研究成果の概要 |
網膜硝子体疾患を有する0歳から20歳までの眼底OCT画像を継続的に取得し解析を行った。OCT Angiographyではこれまで12mm四方の撮影範囲であったものが、最大23×20mmの画像を取得できるようになり、広範囲を短時間で一度に撮影することで集中力の継続しない小児においても一定の血管画像を取得することができるようになった。侵襲を伴う蛍光眼底造影よりも詳細に血管の評価を行うことができた。特に未熟児網膜症では、検眼鏡で検出が困難な初期の増殖病変の発見が可能であった。また、網膜周辺部の同じ部位を継続的に撮影し、血管形態を分析することで活動性の評価を行うことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
未熟児網膜症では検眼鏡による眼底評価がまぶしく、診察に伴う全身状態の悪化が問題であるが、検査に羞明を伴わないOCTで継続的な疾患活動性の評価が可能になれば児の負担が軽減する。また、早産児の眼底診察には熟練を要するが、OCTは未熟児網膜症を専門としない眼科医にも扱いやすく客観的な評価が可能となるため、今後の撮影体位の工夫などでさらに効率的で児への負担の少ない眼底スクリーニングが可能となる。さらなる撮影の簡便化が必要であると思われるが、初期より検査時間の短縮、撮影範囲の拡大に成功し、今後の臨床応用に向けた基礎的な情報を得ることができた。
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