研究課題/領域番号 |
18K16945
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
坂田 礼 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (00456138)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 緑内障 / 機能選択的視野計 / 光干渉断層計 / 網膜内層複合体 / 視野検査 / 前視野緑内障 / 構造障害 / 画像検査 / 眼底三次元画像解析 |
研究成果の概要 |
機能選択的視野計で得られる網膜感度と、黄斑部の網膜内層厚の関係を調べ、従来の明度識別視野計の結果と対比させ、緑内障の早期検出に適した視野検査方法を探索した。 構造の初期変化(OCTを用いたGCC厚の変化)には機能選択性視野検査が従来の視野検査計よりも鋭敏に感知することができる一方、機能の初期変化(つまりHFA30-2を用いた視野変化)には従来の視野検査計のほうが機能選択性視野検査よりも鋭敏に検出できることが考えられた。いずれにしても今回の検討は横断的であり、緑内障の検出はもとより、より長期の経過観察を行うことで、緑内障性視野障害発症の検出に有用な視野検査方法を検証していく必要があると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
視神経や網膜に緑内障性変化がありながらも、視野には異常を認めない状態と定義されている前視野緑内障について検討を行った。すでに視野異常が出ている側についての感度・特異度の検討では従来の視野計のほうが機能選択的視野計よりも鋭敏と考えられ、視野の早期異常は、機能選択的視野計を用いなくても従来の視野計で十分にとらえることができると考えられた。緑内障は機能と構造の変化が同時に進行する疾患であり、その病期に応じて視野検査を使い分けていくことが、緑内障の早期発見、そして早期治療へとつながることが示唆された。
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