研究課題/領域番号 |
18K16946
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
木村 麗子 (山岸麗子) 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (80704642)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | メカノセンサー / 緑内障 / 眼圧 / ヒト線維柱帯細胞 / 遺伝子改変マウス / 房水 / 線維柱帯細胞 / TRPV4 / Piezo1 / 圧受容体 / 眼圧制御 |
研究成果の概要 |
ヒト線維柱帯細胞(HTM)を用い、PIEZO1およびTRPV4の作用について検討した結果、伸展刺激やTRPV4およびPiezo1 agonistによる[Ca2+]流入やアラキドン酸およびPGE2産生にはPiezo1やTRPV4を介していることが明らかになった。 さらにTRPV4 KOマウス (TRPV4 KO)の眼圧は、野生型マウス (WT)より眼圧が高く、WTにTRPV4 agonistを投与した場合、眼圧が低値を示した。房水流出量についてもTRPV4KOの房水流出量はWTに比べて低下していることもわかった。これらのことから、Piezo1およびTRPV4は眼圧調節に関与する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
未だ不明な点が多い眼圧制御メカニズムを解明することは、緑内障により失明してしまう患者を救うために必須である。本研究で着目したメカノセンサーであるTRPV4やPiezo1は圧力、伸展、温度など物理的刺激に対して反応することが知られている。そして眼圧という圧力と緑内障は深く関わることが知られているが、眼圧をどのように制御し、眼圧をどのように感知し機能的変化を及ぼすかについてはよくわかっていない。本研究により、TRPV4やPiezo1が物理的刺激を受けた際、アラキドン酸やPGE2産生を介して、眼圧を下げる方向へ働くことが明らかにされた。このことは、眼圧制御メカニズム解明の大きな一歩なると考えている。
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