研究課題/領域番号 |
18K16982
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
高清水 一慶 信州大学, 医学部, 助教(特定雇用) (00793019)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 創傷治癒 / ミトコンドリア移植 / 線維芽細胞 / ヒト正常線維芽細胞 / 細胞治療 / ミトコンドリア / 再生 / 移植 |
研究成果の概要 |
創傷治癒で重要な働きを有する正常ヒト線維芽細胞から細胞内小器官であるミトコンドリアを単離し、創傷治癒モデルの培養細胞に移植することで、創閉鎖に与える影響を検証した。単離したミトコンドリアは微細形態、機能ともに正常であり、培養細胞と共培養することで細胞内へ移植できることを確認した。ミトコンドリア移植により創閉鎖時間は短縮し、また量依存効果があることが判明した。遺伝子発現解析では、細胞遊走能よりも細胞増殖能の増加を認め、ミトコンドリア移植による創傷治癒促進効果には細胞増殖が関与していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
創傷治癒では、細胞周辺環境調整や細胞外からの刺激による外的因子でなく、細胞自身の力、すなわち内的因子も重要である。本研究ではこの内的因子に注目し、エネルギー産生の要であるミトコンドリアを細胞へ移植することで創傷治癒を促進させる効果があることを解明した。これは細胞自身を活性化させられる可能性を示唆しており、これまでにない新しい概念の治療法へとつながると考える。
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