研究課題/領域番号 |
18K17013
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57010:常態系口腔科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
北浦 義昭 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任研究員 (00816895)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 骨折治癒 / ヘッジホッグシグナル / 骨折 / 成体 / Gli1 / 骨関連疾患 |
研究成果の概要 |
胎生期の器官形成に必須のヘッジホッグシグナルが成体の骨の恒常性維持にも関与していることを新たに見出し、骨折の早期治癒治療薬としての応用を検討した。 再現性、安定性に優れたマウスの骨折モデルを確立し、局所投与用のアデノウイルスベクターの作製、新しいin-vivo imaging法等の新規実験手法を開発、整備し、これらを総合的に駆使することによって、ヘッジホッグシグナルを骨折部に作用させると、仮骨の形成が促進され、機械的強度も向上するこを確認した。 本研究により、骨折治療新規薬剤の可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界の中でも高齢化先進国の日本に於いては、高い生活の質(QOL)を維持し、健康寿命を延ばすことが喫緊の課題であるが、そのQOLを下げる大きな原因となっているのが骨折・転倒である。高齢者の場合、骨折により一度寝たきりになると、廃用症候群による心身機能の低下を招き、さらに動けなくなるという「負のスパイラル」に陥るため、その予防や治療法の改善は社会的ニーズが非常に高い。高齢者の場合、既に複数の疾患を抱え、種々の薬が処方されている場合が多いため、他の疾患の治療に干渉しない治療法が望まれている。 本研究はヒトが本来持っている機能(シグナル)を応用したものであり、上記応えられる新しい治療法として期待される。
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