研究課題/領域番号 |
18K17038
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
西田 絵利香 北海道大学, 大学病院, 医員 (50779882)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 歯周組織再生 / スキャフォールド / ナノセラミクス / ヒトⅠ型コラーゲン様リコンビナントペプチド / β-TCPナノ粒子 / バイオマテリアル / Zn / ヒトコラーゲンペプチド / 骨新生 / β-TCPナノ粒子 / ヒトコラーゲンペプチド顆粒 / 歯周再生療法 / ナノバイオセラミクス / 足場材 |
研究成果の概要 |
ヒトⅠ型コラーゲン様リコンビナントペプチドは,動物由来成分を含まないバイオマテリアルとして注目されている.これを顆粒状に成形し(RCP),さらにβ型リン酸三カルシウム(β-TCP)微粒子を配合した作製したβ-TCP/RCPは,in vitro評価及びラット頭蓋骨欠損モデルによる評価によって,良好な生体親和性と骨形成能を示した.次にビーグル犬で歯周組織再生効果があるかどうかを検討した.術後8週後,実験群の新生骨量は対照群より2.2倍多かった.また,歯根膜様組織も2.1倍多く形成され,歯肉退縮を有意に抑制した.以上よりβ-TCP/RCPは歯周組織再生材料として有効であることが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この世界初の新規足場材は,動物由来成分を含まないため,高い安全性と生体吸収性,良好な骨形成効果を発揮することが期待される.本足場材が創製できれば優れた生物学的特性を発揮すると考えられ,歯周組織再生を大きく促進すると考えられる.歯周病患者は国内に4500万人,世界には推定1億人おり,臨床効果が実証されれば,新しい足場材として全世界的に応用される可能性があり,それら歯周病患者の治療に貢献できるとともに,その市場規模は計り知れず,研究開発の意義は大きい.
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