研究課題/領域番号 |
18K17047
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
松田 祐輔 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (40808507)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 糖化 / 象牙質 / 加齢 / 老化 / コラーゲン / 糖化最終産物 / う蝕 / 架橋 / pentosidine |
研究成果の概要 |
齲蝕罹患に伴い象牙質ではAGEsが蓄積する。その分布は、エナメル象牙境より歯髄へ向かって象牙細管に沿うように蓄積しており、特に細菌の侵入の多いエナメル象牙境付近の齲蝕罹患象牙質では、管間象牙質にまでAGEsの蓄積を認めた。AGEsの蓄積は、健全部においても加齢とともに起こるが、齲蝕罹患によって蓄積量が増加する。特に、架橋型AGEsの一つであるペントシジンが齲蝕罹患によって有意に増加していることが明らかとなった。齲蝕罹患部の蛍光寿命の短縮が認められたことからも、齲蝕罹患により蛍光寿命が周囲基質より短時間であるAGEsが増加していることが考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
基質への糖化最終産物の蓄積は、う蝕罹患部位において増加することが分かった。これにより蛍光寿命は物質に特有の値を示し、コラーゲンよりも蛍光寿命の短いAGEsの沈着によって蛍光寿命は短くなる。AGEsの沈着部位と齲蝕の進行部位に関連性が見られることからAGEsの沈着を見ることで齲蝕の進行の一つのマーカーとして利用できるのではないかと考えられる。AGEsの蛍光寿命を用いる方法は、象牙質コラーゲンの質的要素を見ているため、入射光の強度や試料の表面性状に依存しない。齲蝕の除去指標の1つとして利用できるのではないかと考えられる。
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